彼氏
部活中、ミサンガ3本仕上げた。


不器用な私にしては上出来だと思う。


残りの2本は、美波と1本ずつ作ってくることにした。



帰宅後。

久しぶりにご飯を食べて、お風呂に入った。

1週間…恋愛でこんなに落ち込んで食べれなかったことなんてなかった。

吏玖の存在って大きいんだな…


けど、ずっと落ち込んでいるわけにいかない。

もうすぐインターハイ予選。

美波や麻美、みんなに心配をかけてる場合じゃないんだ。

私、頑張らないと!!

最後のミサンガを作り終わって、机の上を見た。

そこには吏玖のために作っていたミサンガが置いてある。


青、水色、白の3色で作ったミサンガ。

渡すか、渡さないか…

私はどうするべきか悩んでいた。
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