恋愛勝負
~Love★Game~
「…かないの?」
「え?」
落ち着けるみたいに瞬きしてから莉奈はもう一度聞いた。
「何で彼氏つくんないか聞かないの?」
莉奈は不安そうに聞く。
上目づかいのような眼差しが何だか可愛く思えた。
…聞いてほしいのかな?
でもこれを聞くことでこの瞳を曇らせてしまうような気がして。
この瞳を濡らしてしまいそうで。
「いいよ、気つかわなくっても。」
にへって笑う莉奈。
あたしは気付いた。
その切なそうな笑みに。
でも彼女がそれを望むのなら。
少しでも傷を癒せるのなら。