恋愛勝負
~Love★Game~
そんなに悪い奴じゃないかも…
そう、一瞬だけ信じたのに。
「…なーんてね」
小さく聞こえた呟き。
真剣な顔とはうって変わって、満開の笑顔。
はぁ!?
何、今の演技だったわけ!?
「もしかして、好きになった?」
…最ッ低!!
一瞬でもドキっとしたあたしのときめき返せっつの!
「あんたなんか大ッ嫌い!!」
ありえない!
怒りがピークに達したあたしは走り出した。
…走り出した、つもりだったんだけど。