恋愛勝負
~Love★Game~
「おーはよ♪」
ずしっと頭に重みを感じる。
いつもと変わらない直がよっかかっていた。
「おはよー桐谷くん♪」
「おはよ…」
重さのせいもあるけど、いろんな意味で声に元気を持たせることはできなかった。
ま、クールキャラ(自称)だし?
「あれ、奈緒ちゃんテンション低い?」
「…べつに」
つか、重いんですけど。
猫背に拍車がかかってしまったらどうする気よ、この悪魔…
「……っだぁー!!」
「ど、どうしたの奈緒?!」
「奈緒チャン??汗」
突然の叫びに驚いたのか、直はあたしから離れた。
「重いんだっつの!死ぬかと思ったし…」
はぁー…
ため息を大きくしながら、軽くなった肩を回してみせた。