恋愛勝負
~Love★Game~
目の前にいる先生の白い肌からは怒りマークが見える。
素晴らしい笑顔で怒りを最大限に示していた。
「私の授業で眠るなんていい度胸ね。
一体どんな夢を見ていたのかしら?
さぞかし面白かったことでしょうね?私の話よりも」
「えぇもちろん!…あ、じゃないっ」
つい零れた言葉を急いで否定する。
でも“時すでに遅し”
先生の怒りは最高潮まで達していた。
パッコーン!
「いっ…マヂこれ以上バカなったらどーすんだよ!?」
いい加減キレそうになって、慌てて笑顔を振舞う。
そんな作り笑顔も、暴力教師の一言で凍る。
「心配ないわ、それ以上はありえない」
こんのクソババア…
「もしかしたら一周回って頭良くなるかもしれないし、ね?」
「……ひでぇな…」
心底スッキリしたように教卓に戻る先生。
叩かれたところを苦笑いしながらさすった。