恋愛勝負
~Love★Game~
「あー…間違いなく怒られるね!
あれだ、泣き入れとくとか?」
乾いた笑いでごまかす。
ごまかせておきたかった。
「はぐらかさないでよ。
分かってるんでしょ?」
分かってる。
…分かってるよ。
ただ、認めたくなかっただけ。
「…分かってたら何?
何か関係あるわけ?」
横目で未優を見る。
放課後になるとあのクソババアの雷を恐れてか、皆そそくさと帰り去って行き、教室には俺と未優の2人だけだった。
いつもはいたはずの奈緒は…いない。
KEEPし続けてきた営業スマイルで頬が引きつっていた。
俯いたまま、答える。
「関係…あるよ」