恋愛勝負
~Love★Game~
「ちょ、直。やめてよ。
いくら未優達しかいないからって…」
静まり返った教室に、影ふたつ。
哀しい影、ふたつ。
「たしかに真優は俺のせいで死んだ。
ボールを追って轢かれそうになった俺をかばったから…」
はっきりと憶えている、今も。
“危ない!直…!!”
地面に擦れるタイヤの音。
世界の終わりみたいな絶望感。
白と黒と…赤。
「本当に悪いって思ってる。
悪い、じゃ足りないけど、それは…
それは一生背負っていくつもりだから。
ただ。真優は消されて喜ばれるような奴じゃない。」
「な、何言ってるの?ねぇ!!」
「俺はお前の気持ちにも応えられない」