恋愛勝負
~Love★Game~
もう怖くなんかない。
取り繕ったりなんかしない。
全てを失っても、
何かを傷つけても。
言わなきゃならないことがある。
守らなきゃならない人がいる。
「未優、嬉しかったって?」
「…当たり前!話、聞いてたでしょ?」
「…本当に?本当にそうかよ?」
…そんなはず無い。
あの日、皆の前で泣きはしなかったけど。
笑っていたかも知れないけど。
俺は知ってる。
知ってるから。
未優が毎年、墓参りしてること。
真優が大好きだった花を添えて、しばらく手を合わせていること。
「…未優」
「…お姉ちゃん…!」
震える声と、流れる涙。