恋愛勝負
~Love★Game~
「未優…」
なんて声をかけてやればいい?
唇は動くけど、何かでせき止められたように言葉が出てこない。
「…未優ね、本当だよ?」
「…え?」
「お姉ちゃんが死んで、
嬉しいってのも…嘘じゃないの」
真っ直ぐな瞳で訴える。
そしてまた言葉を続けた。
「でもね?
それよりも…悲しかった…っ」
未優の瞳にはもう偽りなんて無い。
零れ落ちる涙が、嘘で固められた姿を洗い流していくみたいだった。