恋愛勝負
~Love★Game~
「あたしが…あたしが、
憎んでなかったら。
妬んだりしなかったら…!」
目の前の彼女は、強く拳を机に叩きつけた。
怒りと悔しさに震えて。
「大好きだったのに…
何度嫌いって言っても未優を受けて入れてくれるお姉ちゃんが…大好きだったのに…!」
本音。
あの頃から分かってた。
未優は誰よりも真優を好きだった。
羨みながらも憧れているみたいで。
「あたしなんかいなきゃ…っ」
気付いたら、抱きしめてた。
未優の言葉を遮って。
「…言っとくけど、
好きなわけじゃねーから」
「直…」