恋愛勝負
~Love★Game~
「…はぁっ」
バンッ!!
勢いよく開いたドア。
少し錆びたドアを開けっ放しにしたまま、空を見上げた。
「……違う…」
こんな、空じゃない。
あの日…直と見た空は、もっともっと綺麗だった。
ちぎった白雲を悪戯に並べ、青く澄んでいた空はもう見えない。
もう…戻ることは出来ないのかな…?
「……直…っ」
遅い。
気付くの遅すぎたんだ…
あたしの中で直の存在はこんなに大きくなっていたこと。
何でもっと早く気づけなかったのかな。
何でちゃんと伝えなかったんだろう。
もう、何もかも遅すぎる。
それでも、それでもあたしは…
直が、好き。
今からでも間に合う…?
「…アホやなぁ」