恋愛勝負
~Love★Game~
「ええか?自分、
俺をフってんねんで?
…この俺を。
それやのに…何で泣いてるん?」
「それは…その…」
「今頃仲直りして
笑っとるハズちゃうんか。
俺のフられ損やなんて、
ホンマ笑われへんで?
想うてることドーン!と
かましてやったらええねん。
ええか?
これ以上迷われたら
俺かて諦めつかんし。
……頼むで?」
「……」
俯いたままのあたし。
先輩への後ろめたさや、
自信を持てない自分、
それでも直を好きだと
想ってしまう心…
様々な感情が
入り混じって、
未だに前を向けずにいた。