下心と、青春と
「梨太郎との付き合い方に困ったら剣之助に相談したら?それじゃ、オレは寝るからー、よろしく」
「エッ?青野くんに相談するなんて私にとってはめちゃくちゃ難しいミッションなんですけど……。というか今から寝るってもう昼休みは……ってとっくに授業始まってるし!」
遅刻でも仕方ない!
お腹空いてるけど仕方ない!
と思い、走り出した瞬間、腕をつかまれた。
「え……えっと、なんですか?」
「もうおせーよ。いっつも一人で寝てんだけどよー。たまには他の奴がいてもいいかもって思ってな。一緒に寝ようぜー、な?」
「あ、いや、それはちょ……っと!」
「はーいはい。大人しくしてなー」
「…………」
私は何故か、宇佐見くんの隣で寝ることになってしまった。
本当に、男前は何を考えているのか分からない。
困ったことになった。
逃げようにも、ガシッと腕をつかまれてるから逃げれない。
って宇佐見くんもう寝てるし。