下心と、青春と
あぁ、本当にすっかり忘れていた。
というか梨太郎が私のことを心配しているとは到底思えない。
せいぜい何してんだあのブスは程度にしか思ってないだろう。
もしくは何にも気にしてないだろう。
……自分で言ってて悲しくなってきた。
というか、アイツに会いたくないんだけど……。
Aクラスの中の様子を見てみると、一香と千代吉くんが見える。
ま、待っててくれたんだ!
これで本当のことが話せる!
と思いドアを開けた
「あ!柚葉!どこいってたんだ?心配したよ!」
ら、梨太郎も教室にいた。
しかも私に真っ先に抱きついてきやがった。