下心と、青春と
「アンタ、会長と副会長の関係知ってんの?」
「知らねえよ。適当に言ってみたら図星だっただけ」
「へえ……」
確か、生徒会長の名前は、仲田伊織(ナカタイオリ)
黒縁のメガネが特徴の、いかにもインテリって感じの男子である。
私たちの一個上の三年生。
同じく三年生の副会長、久遠寺美弥子(クオンジミヤコ)
かなりの美人で、どこかお金持ちのお嬢様らしい。
あとの生徒会役員は……分からないや。
大体この二人でやってるもんなー。
「てか、先輩なのに思いっきりタメ語使ってたね」
「尊敬しない奴に敬語使ってたまるかよ」
「あ、そうなんだ」
下駄箱で靴に履き替え、学校から出る。
いつの間にか自然に一緒に行動しているっていうのが、ちょっとムカつくけど。
ま、いっか。