下心と、青春と
どうしよう!!
ドキドキが止まらない!
なんか青野くんのシャンプーの匂いがする……って私は変態か!
そしてクラスメートの視線が痛い!
私は何も言えず、ずっと自分の爪を見ていた。
「……あー……どうしよう」
前にいる青野くんが気になりすぎて、授業に集中できなかった。
そしていつの間にか昼休み。
一香がやってくるのを待っていると、青野くんの席に誰かがやってきた。
「剣之助、昼飯」
「ほらよ」
青野くんが、赤髪の人にお弁当を渡す。
赤茶色の髪……あ、思い出した。
水梨太郎(ミズナシタロウ)
みんなには梨太郎くんって呼ばれてる、四天王の一人。