ツギハギの恋
纏わり付くひなたを突き放すようにしてあたしは早々と家を出た。



あたしひなたに遊ばれてんじゃないの?


マジムカつくわ。

自分が可愛いからって何やったって許されるって余裕……。

あいつ絶対自分でわかってる!

本当ムカつくわマジ。


つーか犬ごときに!



イライラしながら学校に着き教室に入ると、机に鞄を置いた瞬間、腕を取られた。


誰だよ!?

ってお前か……。



そこにはあたしと同じくイライラしてるっぽいあっちゃんがいた。


「お前調子のんなよ……」

聞こえるか聞こえないかの低い声。

明らかにキレてんじゃねーかよ。


あたしはため息をつくとやや乱暴にあっちゃんに引っ張られて教室を後にした。
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