ツギハギの恋
喪失感と後悔であたしはその場に崩れ落ちた。

嗚咽で呼吸が乱れて息が上手く出来ない。

酸欠でぼーっとした頭にひなたの顔が浮かぶ。


「……ごめんね」


呟くとまた涙が溢れた。


「あんたに酷いことしたのに……ずっと心配してくれてたの？会いたいって思ってくれたの？」


涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながらあたしは公園の地面に顔を伏せ、ひなたに語りかけるように話した。


「バカじゃん……何で言わないの？ひなたの正体がプーだなんて気付くわけないじゃん」


あたしの声はもう届かないかも知れない。
けど喋るのをやめなかった。


「あたし何で気付かなかったんだろ……何で気付いてあげれなかったんだろ……」


あるのは懺悔と後悔。



「もう会えないの？」



喉の奥から絞り出た言葉は涙と一緒に地面に落下する。



日が暮れるまであたしは一人、公園で泣き伏した。
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