ツギハギの恋
第7章

無線

その後、あたしはモヤモヤしながら帰宅した。

食事時、お姉ちゃんと顔を合わせたが話す気力もない……。


食欲がなく、早々に食事を終えるとあたしはお風呂に入ることにした。

このモヤモヤをさっぱりさせたい。

とりあえず頭だけでもさっぱりしたい。


お風呂から出てタオルを頭に巻いたまま部屋に戻るとあたしはベッドに転がり携帯を手にした。



ひなたのケー番とメアド。

こうして見ると何だか不思議な感じだ。


「夢前先輩か……」



よくよく考えればあのひなたがウチの学校の生徒だって言うのも不思議だ。


つーかマジ何で先輩なんだよ……。

絡みづれえ!



あたしはひなたのアドレスからメール画面を開くとしばらく携帯を見つめた。


メールを送りたいが用件が浮かばない。


しばらく考えたが浮かばず無意識に適当なことを打った。



『アド教えてくれてありがとうございました(デコキャラ)メールでも学校でもいっぱい話しましょうね(デコハート)早く先輩と仲良くなりたいな〜(デコキャラ)』



何だこのキモいメール。


「……ねーし」


あたしはメールを送信することなく画面を消した。
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