ツギハギの恋
きっと前のあたしはこんな風に恋バナしなかった。
返信がなかったことを何事もなかったかのように隠してレミ達には言わなかったはずだ。
誰かに振り回される自分を見せたくないし、何より他人に振り回される自分自身が嫌だった。
恋は盲目?
ちげーな。
恋の為ならなりふり構わず?
がやがやとうるさい教室であたしの顔が地味に赤くなる。
「つーか、ミリが返信のしようがないメール送ったんじゃないの?どんなん送ったか見してみ?」
レミがあたしに手を差し出すがあたしは携帯を差し出すわけない。
「いや、見せないから!ちゃんと返事が来るような内容だし……」
携帯を見ながら渋っているとユリがフォローし始めた。
「夢前先輩メールに気付いてないんじゃないの?充電器無くして電源切れたままとか?後は……」
「余計へこむから気使わないでいいよ」
ため息混じりに携帯を仕舞った時だった。
クラスの女子が不思議そうな顔で席に近づきあたしの肩をポンと叩いた。
「あの……中田さん、呼んでるよ?」
返信がなかったことを何事もなかったかのように隠してレミ達には言わなかったはずだ。
誰かに振り回される自分を見せたくないし、何より他人に振り回される自分自身が嫌だった。
恋は盲目?
ちげーな。
恋の為ならなりふり構わず?
がやがやとうるさい教室であたしの顔が地味に赤くなる。
「つーか、ミリが返信のしようがないメール送ったんじゃないの?どんなん送ったか見してみ?」
レミがあたしに手を差し出すがあたしは携帯を差し出すわけない。
「いや、見せないから!ちゃんと返事が来るような内容だし……」
携帯を見ながら渋っているとユリがフォローし始めた。
「夢前先輩メールに気付いてないんじゃないの?充電器無くして電源切れたままとか?後は……」
「余計へこむから気使わないでいいよ」
ため息混じりに携帯を仕舞った時だった。
クラスの女子が不思議そうな顔で席に近づきあたしの肩をポンと叩いた。
「あの……中田さん、呼んでるよ?」