ツギハギの恋
ひなたの鎖骨にある黒子。
あれはひなたがプーだった頃のもの……。
プーを机に置いて宿題していたら油性ペンがプーにうっかり付いてしまった。
あたしはそれで当時、凄くショックを受けた。
お気に入りのぬいぐるみに油性ペンの黒い点が付いた。
洗ってもとれなかった。
それが今でも、黒子として人間のひなたにある。
こんな形で残っていたんだと思うと胸が締め付けられた。
あたしのだ……。
あれはあたしのものって印し。
どうせならフルネームで名前でも書けばよかった。
黙ってひなたを見ているとあたしに気付いてひなたが声をかけた。
「中田さんどうしたの?」
今のひなたとの距離感が歯痒い。
誰かにとられたくない。
あれはひなたがプーだった頃のもの……。
プーを机に置いて宿題していたら油性ペンがプーにうっかり付いてしまった。
あたしはそれで当時、凄くショックを受けた。
お気に入りのぬいぐるみに油性ペンの黒い点が付いた。
洗ってもとれなかった。
それが今でも、黒子として人間のひなたにある。
こんな形で残っていたんだと思うと胸が締め付けられた。
あたしのだ……。
あれはあたしのものって印し。
どうせならフルネームで名前でも書けばよかった。
黙ってひなたを見ているとあたしに気付いてひなたが声をかけた。
「中田さんどうしたの?」
今のひなたとの距離感が歯痒い。
誰かにとられたくない。