ツギハギの恋
ひなたに荷物を持たせてその後、あたし達は帰宅した。
お姉ちゃんはやっぱり出掛けたらしく、家の鍵を開けると中は真っ暗だった。
結局、ユリからのメールにもあっちゃんからのメールも返信していない。
あっちゃんからのメールを一つだけ確認すると白々しく『俺、何かした?』とだけ書かれていた。
てか、うざいんですけどー
あんたらがパコったのあたし知ってますから〜
そんな内容のメールを送りつけてやろうかと思ったが虚しくてやめた。
自分の部屋に入るとあたしはベッドに倒れ込み、ひなたは荷物をドサッと下ろして、あっと言う間に犬の姿に戻った。
「ミリちゃーん荷物持ったご褒美にジャーキー頂戴?」
「……勝手にしなさいよ」
「違うよ、ミリちゃんから貰いたいのー」
「うるさい……勝手に食べたらいいでしょ……」
ベッドから起きようともしないあたしに犬のひなたはぼやきながらペットショップの袋を漁りはじめた。
そのままぼんやりひたなを見ているとジャーキーの袋をくわえて頭を振り出した。
バタバタしながら袋を開けようと無我夢中の犬。
その姿があまりに必死で愛らしくあたしは思わず吹いた。
「ひなた、持っておいで」
起き上がり手を差し出すとひなたは嬉しそうにボロボロになったジャーキーの袋をくわえ持って来た。
お姉ちゃんはやっぱり出掛けたらしく、家の鍵を開けると中は真っ暗だった。
結局、ユリからのメールにもあっちゃんからのメールも返信していない。
あっちゃんからのメールを一つだけ確認すると白々しく『俺、何かした?』とだけ書かれていた。
てか、うざいんですけどー
あんたらがパコったのあたし知ってますから〜
そんな内容のメールを送りつけてやろうかと思ったが虚しくてやめた。
自分の部屋に入るとあたしはベッドに倒れ込み、ひなたは荷物をドサッと下ろして、あっと言う間に犬の姿に戻った。
「ミリちゃーん荷物持ったご褒美にジャーキー頂戴?」
「……勝手にしなさいよ」
「違うよ、ミリちゃんから貰いたいのー」
「うるさい……勝手に食べたらいいでしょ……」
ベッドから起きようともしないあたしに犬のひなたはぼやきながらペットショップの袋を漁りはじめた。
そのままぼんやりひたなを見ているとジャーキーの袋をくわえて頭を振り出した。
バタバタしながら袋を開けようと無我夢中の犬。
その姿があまりに必死で愛らしくあたしは思わず吹いた。
「ひなた、持っておいで」
起き上がり手を差し出すとひなたは嬉しそうにボロボロになったジャーキーの袋をくわえ持って来た。