ツギハギの恋

学食に行くとシオリ達が席を取っていてくれた。
レミとユリとそこに座る。

うどんをすすりながらあたしはひなたを思い出していた。


部屋に閉じ込めて来たけど……
今頃、あいつ勝手にドアを開けて家の中を歩き回っているかもしれない。

人の姿になったらドアだって開けれるしあんまり意味なかったかも。


うどんを食べ終えるとちょうどケータイが鳴った。


着信を確認すると自宅となっている。


自宅から？

って、もしかして……


あたしはケータイに恐る恐る出た。


『もしもーし？繋がった？ミリちゃーん？』


やっぱお前か……

アホそうな声にため息が出る。


「ひなた……あんた何してんのよ……」

『退屈でさー。学校まだー』

「まだ。てか何、電話使ってんの？」

『いいじゃん。学校って何時に終わるの？』

「４時くらいに帰るけど……」

『オッケーわかった、バイバイ！』

「え？ちょっと！？」



ガチャ切りしやがった……

ひなたが電話をかけてくるとは思わなかった。

間違いなく今、ひなたは人の姿になってる。
電話があるのはリビングだ。


あのボケ……