ツギハギの恋
夕方、晩御飯の為にお米だけ炊いてあたしは犬のひなたを連れて散歩に出かけた。
必要ないであろうビニール袋とスコップも持参。
犬のひなたとこうして散歩するのは初めてだ。
あてもなく夕暮れの道を歩く。
「あんたって昼間って何してんの?」
「……ワフッ!」
「あ、忘れてた。外で喋んなってあたしが言ったんだった」
「ワン!」
不意にひなたに話しかけてしまった。
犬に話しかける……周りに人がいたらあたしは愛犬家に見られただろう。
ひなたは犬らしく、道脇にある草の匂いや電柱の匂いを嗅いでいた。
匂いが気になるらしい……。
しばらくすると前からミニチュアダックスを連れたおばさんがやって来るのが見えた。
ミニチュアダックスはひなたに気付くなり、吠え出し近づこうとしておばさんにリードを引っ張られていた。
「あらーピース興奮してどうしたのー?」
おばさんが犬に話しながらあたし達を通り過ぎても犬はひなたに吠え続けている。
「……あんた犬の言葉わかる?」
「ワン!」
「後で訳して……」
おばさんと犬が見えなくなるとあたし達はまたボチボチ歩き出した。
必要ないであろうビニール袋とスコップも持参。
犬のひなたとこうして散歩するのは初めてだ。
あてもなく夕暮れの道を歩く。
「あんたって昼間って何してんの?」
「……ワフッ!」
「あ、忘れてた。外で喋んなってあたしが言ったんだった」
「ワン!」
不意にひなたに話しかけてしまった。
犬に話しかける……周りに人がいたらあたしは愛犬家に見られただろう。
ひなたは犬らしく、道脇にある草の匂いや電柱の匂いを嗅いでいた。
匂いが気になるらしい……。
しばらくすると前からミニチュアダックスを連れたおばさんがやって来るのが見えた。
ミニチュアダックスはひなたに気付くなり、吠え出し近づこうとしておばさんにリードを引っ張られていた。
「あらーピース興奮してどうしたのー?」
おばさんが犬に話しながらあたし達を通り過ぎても犬はひなたに吠え続けている。
「……あんた犬の言葉わかる?」
「ワン!」
「後で訳して……」
おばさんと犬が見えなくなるとあたし達はまたボチボチ歩き出した。