私が海に還るまで
私がその写真をよく見ようと立ち上がり近づいた時
シュウがその部屋から出てきて
戸をスッと閉めた
「サキ…俺、アルバイトに行って来るから……」
まだ状況が分からない私はコクンと頷いた
「お腹が減ったら冷蔵庫の物、勝手に食していいから……」
コクコク と頷く
「外に出る時は鍵を掛けなくても大丈夫だから……」
コクコク
「……じゃ、行ってくる……」
シュウはため息をついて
ガチャガチャと 鍵を掛けて
出て行った