ヤバいくらいに溺れてる
「あたしのお小遣い…どうしてくれるのよっ!」

「はあ? なんだそりゃ」

あたしは陽向の胸倉をつかむと、睨みつけた

「お小遣い! 上田さんはお金を持ってるから、お金をくれんのよ。セックス1回につき、5万円っ」

「やすっ」

ぷっと陽向が、拭きだした

「笑わない!」

「まあ標準サイズで5万はいいほうか?」

「失礼よ」

陽向が、あたしの手を払うと、ベッドにどすんと座った

「で? お小遣いが欲しかったんだぁ」

「欲しいわよ」

「ふぅん。なら真面目に働けばいいじゃんずる休みしないで」

あたしは雑巾を風呂場のほうに投げ込むと、濡れていない絨毯の上に座る

「気持ちよくて、楽に稼げるほうがいいじゃない」

「ふうん…で?」

「は?」

「俺、あんたを気持ちよくしてあげたよ? お小遣いはくれないの?」

「なんで?」

「言っただろ。気持ちよくさせてあげたから! 気持ちよくさせてもらって、金を貰うんだろ? 俺、あんたを気持ちよくさせたよ? モデルの指を酷使させておいて、なにもお礼してくれないんだぁ。ぼったくりだねえ、オバサン」

流し眼で、あたしの顔を見ると、陽向がごろりと横になった

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