ヤバいくらいに溺れてる
「なんで?」
そこまでやる必要あるの?
火傷だって、好きで痛い思いをしたわけじゃないのに、どうして?
「おばさん、耳以外にも頭も悪いんだな。言っただろ。俺の身体は商品なんだよ。欠陥品なんて、仕事が来ないだろうが」
「意味…わかんない」
陽向が、ため息をつくとあたしから視線をそらした
「だろうな。ダラしなく生きてるあんたには理解できないだろ。これ、俺の予定表」
陽向が、A4の用紙を一枚、あたしの膝の上に置いた
そこには一ヶ月分のスケジュールがびっしりと埋まっている
「は? なんで?」
「マネが病院にいる。当分の間は、あんたに代理をやってもらう」
「病院? なんで?」
「俺より重症だからだ。同じアパートに住んでた。マネのタバコの不始末で、火事が起きた。仕事で疲れていたんだろ。一服のつもりで煙草をふかした…が、そのまま眠くて寝てしまったんだろ」
「は? マネージャーのせい?」
「俺のせいでもある」
「なんで?」
「あんたって、質問が多すぎる。当分、あんたは俺のマネ代理だ。一日中、暇なんだからいいだろ。仮病使って、休むなら、給料はその分カットする」
「ちょ…ちょっと待ってよ。何、勝手に決めてんの!」
あたしはスケジュール表をベッドの上にたたきつけると、床に膝をついて、陽向と同じ目線の高さにした
「勝手に決めた? あんたの了承が必要なのか? 事務所の職員で、自由に動けて、時間に融通がきいて、運転の免許も持っている人間はあんたしかいない。それでも他の忙しい人間を使えと言うのか? 仮病を使って、仕事をさぼるのか?」
「ちょ…それ、酷い言い方じゃない!」
「仮病だろ? 突然休んで、仕事に穴を開けて、よく平気な顔でいられるよな」
「へ…平気な顔って……。別にあたし、そんな重い仕事してないし」
「そうか。責任のある仕事なら、仮病を使わないのか? 良かったな。明日から責任ある仕事だ。俺のマネージャーになったんだ。仕事に穴を開けたら、大変だ」
ポンポンと、頭にくる言い方ばっかりするヤツだわっ
他人を苛つかせるのが得意技なのね
そこまでやる必要あるの?
火傷だって、好きで痛い思いをしたわけじゃないのに、どうして?
「おばさん、耳以外にも頭も悪いんだな。言っただろ。俺の身体は商品なんだよ。欠陥品なんて、仕事が来ないだろうが」
「意味…わかんない」
陽向が、ため息をつくとあたしから視線をそらした
「だろうな。ダラしなく生きてるあんたには理解できないだろ。これ、俺の予定表」
陽向が、A4の用紙を一枚、あたしの膝の上に置いた
そこには一ヶ月分のスケジュールがびっしりと埋まっている
「は? なんで?」
「マネが病院にいる。当分の間は、あんたに代理をやってもらう」
「病院? なんで?」
「俺より重症だからだ。同じアパートに住んでた。マネのタバコの不始末で、火事が起きた。仕事で疲れていたんだろ。一服のつもりで煙草をふかした…が、そのまま眠くて寝てしまったんだろ」
「は? マネージャーのせい?」
「俺のせいでもある」
「なんで?」
「あんたって、質問が多すぎる。当分、あんたは俺のマネ代理だ。一日中、暇なんだからいいだろ。仮病使って、休むなら、給料はその分カットする」
「ちょ…ちょっと待ってよ。何、勝手に決めてんの!」
あたしはスケジュール表をベッドの上にたたきつけると、床に膝をついて、陽向と同じ目線の高さにした
「勝手に決めた? あんたの了承が必要なのか? 事務所の職員で、自由に動けて、時間に融通がきいて、運転の免許も持っている人間はあんたしかいない。それでも他の忙しい人間を使えと言うのか? 仮病を使って、仕事をさぼるのか?」
「ちょ…それ、酷い言い方じゃない!」
「仮病だろ? 突然休んで、仕事に穴を開けて、よく平気な顔でいられるよな」
「へ…平気な顔って……。別にあたし、そんな重い仕事してないし」
「そうか。責任のある仕事なら、仮病を使わないのか? 良かったな。明日から責任ある仕事だ。俺のマネージャーになったんだ。仕事に穴を開けたら、大変だ」
ポンポンと、頭にくる言い方ばっかりするヤツだわっ
他人を苛つかせるのが得意技なのね