近未来拡張現実エンタメノベル『MIKOTO-The Perfect PROGRAM』
☆拡張現実HMD
☆拡張現実HMD(1)
太陽がテンション高い。青い風が吹いている。
店のとなりには小さなボロ小屋じゃないや、小屋が敷設されている。中でハルヒっぽいのがばたばた動いてるのが見えた。
そして中から、銀色に輝く小さなヘリコプターをずるずると引っ張り出してくる。
業務用の超小型ヘリだ。ラジコンのようなものだが、雨風がない日は重宝する。
はじめてこれを見た時は痛く感動したものだ。決して安くはない買い物だったが、まいらがどうしてもと親にねだって買ってもらったのだ。
俺は勝手に「ヘリコフ」と命名した。人ん家のヘリに勝手に名前つけるなって感じだが。
まいらはカッコ悪いと怒っていたが、時の流れでしぶしぶ了承した。
「操縦は頼んでいいんだよな」
「まっかせなさい!」
ヘリコフの運転は涼宮ハルヒに託された。
俺はミネラルドリンクをヘリコフに2本ぶら下げ、その場から離れる。
まいらはそこで、黒いヘルメット状のものを頭にかぶった。フルフェイスだ。
「いい!?」
メットの中からくぐもった声が聞こえる。手には巨大なリモコンを構えていた。
「ゴー!」
プロペラがゆっくりと回転を開始し、加速していった。
羽が見えなくなる。
発せられる風に、セーラー服のスカートが雄々しく揺らめいていた。
「もう大丈夫かな!?」
俺はプロペラの回転数が安定するのを待つ。
その時が来た。
「よし、行け!」
黒メット姿で仁王立ちの涼宮ハルヒが、リモコンを手に高らかに叫ぶ。
「救助隊ヘリコフ、発進!!」
太陽がテンション高い。青い風が吹いている。
店のとなりには小さなボロ小屋じゃないや、小屋が敷設されている。中でハルヒっぽいのがばたばた動いてるのが見えた。
そして中から、銀色に輝く小さなヘリコプターをずるずると引っ張り出してくる。
業務用の超小型ヘリだ。ラジコンのようなものだが、雨風がない日は重宝する。
はじめてこれを見た時は痛く感動したものだ。決して安くはない買い物だったが、まいらがどうしてもと親にねだって買ってもらったのだ。
俺は勝手に「ヘリコフ」と命名した。人ん家のヘリに勝手に名前つけるなって感じだが。
まいらはカッコ悪いと怒っていたが、時の流れでしぶしぶ了承した。
「操縦は頼んでいいんだよな」
「まっかせなさい!」
ヘリコフの運転は涼宮ハルヒに託された。
俺はミネラルドリンクをヘリコフに2本ぶら下げ、その場から離れる。
まいらはそこで、黒いヘルメット状のものを頭にかぶった。フルフェイスだ。
「いい!?」
メットの中からくぐもった声が聞こえる。手には巨大なリモコンを構えていた。
「ゴー!」
プロペラがゆっくりと回転を開始し、加速していった。
羽が見えなくなる。
発せられる風に、セーラー服のスカートが雄々しく揺らめいていた。
「もう大丈夫かな!?」
俺はプロペラの回転数が安定するのを待つ。
その時が来た。
「よし、行け!」
黒メット姿で仁王立ちの涼宮ハルヒが、リモコンを手に高らかに叫ぶ。
「救助隊ヘリコフ、発進!!」