屋上Lovers
それからの俺は1日中上の空だった。
頭の中が明梨でいっぱいで……
気が付けば放課後になっていて、正直びっくりした。
急いで屋上に向かうと、部室の前には柚希が座っていた。
柚希は俺を見るなりちょこちょこと、なついた猫の様に俺に寄ってきた。
俺はしばらく可愛いなぁなんて思ってみていた。
「ねぇ、管理人っていつまで屋上に居なきゃいけないの?」
柚希の声で覚醒すると、辺りは真っ赤に染まっていた。
また、ボケっとしていたらしい。