屋上Lovers
「あの頃は毎日が充実してて、あっという間に月日が流れ、オレは卒業することになった。
最初はいい子ちゃんだったアイツもその頃には、サボり癖がついちまってな。
大分屋上に依存してたんだ。
だから当然の如くオレはアイツに鍵を渡そうと思ってたんだがな、なんせ屋上の鍵だ。
欲しがる仲間が多くてな、仕方なくあのルールを作ったんだ。
仲間の手前、断りずらかったしな」
そういう事ならあの滅茶苦茶なルールも納得できる。
涼さんの話を聞いた私はあのルールに妙に納得してしまった。