屋上Lovers


でも、本当に李來さんが言うように、私達の出会いが運命だとしたら、眠るまでの1ヶ月頑張ってみてもいいと思った。


ちょっとのことくらい見なかったことにしようと思うし、私のことを彼女と思ってくれなくてもいい。


“運命”なんだからなるようにしかならない。






「……私達も涼さんと李來さんみたいな素敵な恋愛が出来るといいな」



「きっとできるわよ。諦めなければね。

今日は遅くなっちゃったから、涼に車で送らせるから、閉店時間までゆっくりしてってね」




李來さんの言葉にふと時計を見ると、もう11時だった。



< 132 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop