屋上Lovers
でも、本当に李來さんが言うように、私達の出会いが運命だとしたら、眠るまでの1ヶ月頑張ってみてもいいと思った。
ちょっとのことくらい見なかったことにしようと思うし、私のことを彼女と思ってくれなくてもいい。
“運命”なんだからなるようにしかならない。
「……私達も涼さんと李來さんみたいな素敵な恋愛が出来るといいな」
「きっとできるわよ。諦めなければね。
今日は遅くなっちゃったから、涼に車で送らせるから、閉店時間までゆっくりしてってね」
李來さんの言葉にふと時計を見ると、もう11時だった。