屋上Lovers
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6時間目
滅多にならない私の携帯が鳴った。
うっかりマナーモードにするのを忘れていた私のケータイからは、親愛なる“ジャックバウアー”の声が着信を知らせた。
幸い席替え中でガヤガヤしていたので、周りに見つかることは無かった。
メールの差出人は成田で少しウキウキしながらメールを開けた。
内容は特にいいものではなく、今日は部活だから来なくていいとの事。
それでも少しでも会いたいと思ってしまうのが乙女心ってやつで、来なくていいと言われたものの、放課後になると、屋上に向かう私がいた。