屋上Lovers



「ねぇ、なんで泣いてるのー?」

……?


誰だ?



「ねぇってばー」



「聞いてるー?」



あまりのしつこさに、恐る恐る振り向くとそこには女の子?いや、私より全然可愛い男の子がいた。


三年生か……。


「どちら様ですか?」


成田の時の失敗を生かして、学年を確認してから話し掛けた。


「ねぇ、それ二つとも自分で食べるのー?」


彼は質問には答えてくれず、痛いところを突いてきた。


「違いますけど…」




< 155 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop