屋上Lovers
俺はすぐさま屋上を飛び出し、中庭へ向かった。
中庭に出ると簡単に柚希を見つけることができた。
柚希は手に二つのお弁当を持っていた。
……誰が食べたんだ?
つか、誰に食べさせたんだよ……。
俺は午後の授業を全てサボって、マリカーをやりながら葵に相談した。
葵くらいしかいねぇし。
俺の相談相手は……。
「それってさぁー、もう好きなんじゃねー?」
そこかよ!!
「あぁ。分かってる」
俺が聞きたかったのはそうじゃなくて、柚希が昼に何をしてたかだ。