屋上Lovers
『あ?誤魔化してんじゃねぇよ。何で泣いてたんだよ?』
ここまで畳み掛けるこの鬼畜っぷり!!
もう、びっくりだよ……。
「別に…。大したことじゃないし…」
私のこの憎たらしい口の利き方に、成田もキレたようで、
『お前さ、そんなに俺と付き合いたくない訳?』
全く的外れな、意味不明なことをいい出した。
それから成田は反論する暇を与えず、一気にまくし立てた。
『泣くほどヤなら、フリだけでいいよ。
別に、決まりは大事だけど無理強いすることじゃないし。
俺、すぐ泣く女嫌いだし。
まぁ、そういうことで俺もう帰るからカギ、閉めたいんだけど早く出てってくんない?』