屋上Lovers
『いつからって言われても、最初からこれ片付けに行ってただけだし』
そう言って成田は両手に抱えている寝具?を持ち上げた。
「あは、ははッ」
悪口を全部聞かれてたと思うと、ちょっとイヤ、だいぶバツが悪くて、私は笑って誤魔化した。
『なぁ、さっきも聞いたけど、俺と付き合うのマジで嫌じゃねぇの?』
成田はさっきまでの悪口は聞いてなかったようで、全然触れないから安心した。
「うん。フリだけとか、半端なことするより、ちゃんと付き合った方がずっといい。
それに、正々堂々管理人になって、気持ち良く眠りたいしね」