屋上Lovers
そう思ったら居たたまれなくて、私は制服の袖でこっそり涙を拭って、降りる準備をした。
「なーんて嘘だよ!びっくりした?じゃあまた明日ね。バイバイ」
それだけ言い捨てると、私は改札口に向かってダッシュした。
泣いてるのを隠す為に……
後ろから私を呼ぶ声がしたけど、そんなのお構い無しに無我夢中で走った。
髪が長くてよかった。多分泣いてるのは見えなかったと思う。
私はホームに来ていた電車に駆け込み、駅をあとにした。