・・・桜のさいたら・・・

「はやく、帰れ。
 気が散る」




男の子は、ぶっきらぼうにそういいはなった。





「やだ!みゆ。
 学校みにきたんだもん!
 みゆも中に、いれて!」




美優だって、ようやく




一人でここまできたのだ。




簡単に、帰りたくなかった。





「・・・・・・いいけど
 俺のこと、だれにも言うんじゃねぇぞ?」




少し間をあけて、
考えた様子の男の子は言った。





「わかった!」





美優は嬉しい返事を返した。






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