・・・桜のさいたら・・・
「すごーい、すご・・・・・・
モがっ」
美優の興奮の叫びは、男の子の手によってふさがれた。
静かにと言われたばかりだったし。
口をふさがれたのは
ちょっと、恥ずかしかった。
二人はまた手をつなぎなおして
残りの階段をあがっていく。
屋上に続く
誰も知らない
秘密の階段のようだった。
二人は、ようやく
屋上にでた・・・・・・。
「うわあぁ!」
美優は、ひっくり返りそうなくらい上を見上げた。
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