・・・桜のさいたら・・・
美優は今。




ここに、もう一度こられるのか。




不安になった。






「また、来たい……」





美優は、これが最後にならないように、
願いをこめるように言った。





返事をまつ




なにか、言ってほしい。




ちょっとの間が、
長く感じる。





「ああ。
 じゃあ、桜がさいたらな」





龍之介が、美優に笑って言った。







_
< 24 / 26 >

この作品をシェア

pagetop