私の王子様
悲しい思い出
絵本の中で
ーお母さん、行かないでー
ーある所に、女の子がいました。名前はみゆです。みゆはお母さんが大好きでした。でも、お母さんはある日、みゆに言いました。「みゆ、今から私たちは他の国に行くの。寂しくないわよね。」
「ううん、嫌だ。寂しい。みゆも一緒に行くっ!!」「だめよ。みゆは我慢しなくちゃ。」
やっぱり、お母さんは私のことなんかどうでもいいんだ、、、。みゆは、昨日の夜お父さんとお母さんの話を聞いてしまったのだ。「あの子は連れて行かないわよね。」「ああ、そうだな。」
『なんで?なんで、私をおいてくの??』このとき、みゆはこの世に生まれてこなければよかったと
初めて思った、、、ー
私と一緒だ、、、
「お姉様?どうしたの?だいじょうーぶ??」
将太が私のほっぺたを触って言った、
「だって、お姉様のほっぺた濡れてるよ??」
私、泣いてた?そうだ私もこの『みゆ』と、一緒だったんだ。
「すいません。翔さん、続きを読んであげてください。私はちょっと、、、」
そう言って、私は走った、、、、
「ちょっと待って・・・」
と、言う翔さんの言葉にも気づかず、、、