婚約指輪を君に~恋した相手は17歳の王子様!?



この部屋はあたししかいないはず。


なのに何で声が聞こえるの?



「社会人のくせに起きるの遅くない?」



何で?

何で?


「あ、あたし夢見てる?」


あまりにも突然の事過ぎて

今のこの状況に全くついていけてない。

とんちんかんな事言ってるって分かってる。

でもでも


「いや、現実だって」


そう言って声の主は急にあたしのいるベッドまで来て
ぎゅ~っとほっぺをつねった。


「いたたた!」

「ね、現実でしょ?」


現実・・そっかぁ


現実ねぇ~って


じゃあ何でどうして


「何で社長の息子がここにいるのよ~!!!」




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