婚約指輪を君に~恋した相手は17歳の王子様!?
そんな事言ったって・・
「帰さない」
そう言って
「ひゃあ、ちょっと!!」
軽々とあたしを持ち上げてバスルームを出る。
こ、これは・・
あのお姫様だっことかいうやつ!?
響汰にもしてもらった事ないのに・・
「めちゃめちゃ軽いじゃん。ちゃんと食ってんの?」
言葉が、息が・・
あたしの耳に入ってくる。
当たり前の事なんだけど
それが変にくすぐったくて
「聞いてる?」
「ひゃ!」
こいつ絶対にわざとやってる!?
「ちょっと、降ろしてよ!」
これ以上こんなことされたらあたし身が持たないって
「大丈夫、今降ろすから」
ドサ!!
ドサ??
ベッドに倒されたあたしの上に笑顔で跨る慧。
この状況・・かなりやばくない??
「ここのスイート、広すぎてイヤになるよな」
そうね、確かに広すぎるかもね。
「でもここが一番だったんだ、親父が一番お世話してるホテルだし」
あぁ、それで簡単に入れたってことね・・
「あれ?逃げたいんだったら逃げてもいいよ?」