婚約指輪を君に~恋した相手は17歳の王子様!?
でもちょうどいい機会だよね。
今日はちゃんと言おう!!
あたしに婚約者が出来たことを。
せっかくこの前の事、響汰に許してもらったんだもん。
しっかりはっきり言わなきゃね。
たとえ会社を辞める事になったっていいもん。
「俺は葵を信じてるから」
そう言ってくれた響汰の言葉が
あたしに勇気をくれる。
だからあたしは響汰だけなの!!
響汰としか結婚しないんだから!!
「すーはー」
いい?
葵!!
「しっかりあたし!!!」
パンパン!!
頬をニ回叩いて気合を入れて、社長室のドアをノックした。
コンコン
「入りなさい」
社長の明るい声が聞こえてくる。
う・・ちゃんと断れるかなぁ?
不安でいっぱいだけど
ここまで来たらもう後には引けないんだから。
「失礼致します」
「おはよう」