婚約指輪を君に~恋した相手は17歳の王子様!?
あえて番号は聞かなかった。
運命、
そんな言葉を信じたかったから。
幼馴染の心がこんなことを言っていた。
「うちのパパとママは運命の赤い糸で繋がってるの」
いつもお気楽なヤツだけど。
でも
「運命の人ならね、絶対に何があっても
必ず結ばれるんだって」
この言葉がずっと心に残っていた。
だから葵を運命の相手と信じたかった俺は
別れた後もずっとずっと待っていた。
再びまた会える事を・・
それがまぁ今はよく分かんないけど。
「なぁ。榊には運命の相手っていた?」