キススキ

「仁奈は中学んときもさぁ、勉強しないくせにトップだったじゃん」

「そうだったの?」


あたしは掲示板とか、

そうゆうのあんまり興味ないから

見てなかったしなぁ...。


んまぁ、確かに勉強はしないけど。


「はぁ...。ほんっと羨ましい。」


耶弥はあたしから目をそらして、

口をとがらせてそういった。


「そのうえスポーツ万能。」

「そうかなぁー?普通じゃない?」


また耶弥はため息をついて、

飲んでいたリンゴジュースをテーブルに置いた。


「超ムカつくー。その余裕」


耶弥の言葉はあたしに対しての

嫌味かもしれないと思ったけど、

大げさに頬を膨らませているのを見て

嫌味ではないのかと分かった。