キススキ
やばい・・。今日も遅刻しそう・・。


バス降りて走っても

あと5分じゃあ、

バス停から徒歩10分の学校には

間に合わないか・・。


「はぁ・・・。」

なに1人でため息ついてんだろ。

同情してくれる人なんていないのに...。

「同情するわー。」

訂正、いました・・。


・・・・・・は?

あたしは恐る恐る後ろを向いた。

バスが混んでて

なかなか後ろに向けない。


え?なに?前見えないんですけど・・?

もしかして、目隠しされてる?


「だ~れだっ。」

「え?な、なにいきなり?」

「早く答えて。」

「し、知りません!」

プシュー-----------------

タイミング良く開いたバスの扉。

あたしは勢いよく、

まっさきに降りて

わけも分からずバス停から走った。
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