キススキ
なるほど...そうゆうことね。

いっつもこうゆう

都合のいい時にあたしを使うんだもん。


あたしのお気軽お姉さんの

戸毬リナ。大学1年生。

お気軽なくせして頭いいし。

ほんといいとこだけもってくし。

ルックスだって

普通の女の子と比べたら

比べ物にならないよ...きっと。


「んじゃあ、そゆことで。」

ケータイをパタンと閉じて、

スリッパを履いて玄関へ向かった。


そう、自分の都合が澄んだ後は

すぐどこかへ行っちゃうんだ。


「どこいくの。」


愛想なくあたしが聞くと、


「デートよ、デート」

「あぁそ、いってらっしゃい」

「じゃ、9時には帰る」


軽く敬礼をしたお姉ちゃんは、

やっぱり普通の女の子より

ずっとずっと可愛かった。

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