キススキ
キーンコーンカーンコーン...。

チャイムが鳴りやむころ、

あたしはまだ屋上に居た。


「はぁ...」


あたしはため息と同時に、

寝転がって空を見上げた。

今日は雲だけだ・・・。


「さぼり?」

「うん。...って、え?」


あたしは1秒足らずで起き上がった。

その声の主は誰なのか...。

あんまり聞き覚えのない声だったから

よくわかんなかったけど、

相手の顔が見えたとき

聞き覚えのない声の意味がわかった。


「コヤマくん。」

「トヤマだけど。」


外山君はふと笑って、

あたしの横に寝転がった。
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