ラスト・ライフ

「じゃあ、次は木月と1人ずつとろっか!」

「そしたら恥ずかしくないよね?」

「凛と木月が先ねー。はい並んで並んで!」


木月と私が並ぶ。別に木月の事はどうも思ってないし、早く終わるなら、と思って仕方なく撮った。
そのあと、優と木月と私。愛美と凛子。最後は全員。
結局、木月とツーショットは私だけだった。嫌な予感がする。



「おはよう…」

「あ、きた!」

「高木、これマジ?」


1人の男子が、ある小さなものを私のところまでもってきた。
それは、木月と私のツーショットで、真ん中にハートのスタンプがついているやつ。
昨日、私は門限でプリクラの落書きの途中で優と帰ってしまった。
きっと凛子と愛美が、かいたんだ。…最悪。


「違うよ」

「でもハートあんじゃん」

「それは凛子と愛美が…!」

「あたしらがつけたら?って言ったら凛がうんって言ってつけたんだよね」


凛子がにこっと笑って私のほうへ向いた。どうすればいいの?
どうしてこんなことするの?意味が分からない…。
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